部屋のデザイン性が上がり、開放感を得られるのが吹き抜けです。
インテリアの印象が良くなる構造ですが、注意しておきたいデメリットも存在しています。
導入する上で気になる懸念点は、後悔しやすい事例を通して確認しておきましょう。
今回は、吹き抜けに関する失敗例を紹介します。
□吹き抜けに関する失敗事例について
1つ目は、2階のスペースを狭めてしまったという事例です。
吹き抜けは1階と2階をつなぐ構造上、スペースを狭くしてしまいます。
開放的な印象を与えるものの、使える部分が少なくなるという機能面でのデメリットがあるので覚えておきましょう。
2つ目は、メンテナンスが大変だったという事例です。
吹き抜けのメンテナンスは、何かトラブルがあるたびに足場を組んで作業しなければならないケースがほとんどです。
個人で作業するのは難しいので、修理してもらう際には毎回高額な費用が必要になるといえるでしょう。
3つ目は、光熱費がかなりかかったという事例です。
吹き抜けがあれば、開放的な空間を得られますが、その分光熱費がかかることも忘れてはいけません。
家自体の断熱性が低い場合、冬場に部屋を十分暖めようとするだけで費用がかなり上がってしまう点に注意しましょう。
4つ目は、掃除に手間がかかったという事例です。
吹き抜けの窓の掃除は、家の中で最も大変な部分といえますよね。
手間がかかるからといって掃除を怠るとすぐに汚れが目立つようになってしまうので、定期的に行わなければなりません。
□後悔しないために
吹き抜けの後悔事例の中でも、特に多いのは寒さに関することです。
実は、この寒さへの対策は、吹き抜けのある住宅でも可能であることをご存知でしょうか。
最も効果的なのが、断熱性・気密性を上げることです。
家の隅々に至るまで、隙間を作らないことで暖かい空気を外に漏らさず、外気の影響をシャットアウトできるので、強力な断熱性を発揮させられますよ。
また、全館空調システムを導入するのも有効です。
これは、建物全体を冷暖房するとともに、24時間換気してくれるシステムで、壁掛けエアコンでは非効率性な吹き抜けのある住宅との相性は抜群です。
快適な温度にできるだけでなく、空気環境も清潔にできるので非常におすすめです。
□まとめ
今回は、吹き抜けに関する失敗事例と、後悔しないための施策を紹介しました。
吹き抜けには後悔しやすいポイントが何点かあるものの、寒さ対策に関しては住宅自体の機能を強化することで改善可能です。
吹き抜けを取り入れたい場合は、断熱性・気密性を向上させ、全館空調システムも同時に取り入れると良いでしょう。