部屋を足元から暖める床暖房ですが、自分の家にも設置したいという方に覚えておいてほしいことがあります。
費用面や性能面で、いくつかの注意点があるので、検討中の方は今回紹介する情報を参考にすると良いでしょう。
今回は、床暖房を導入することで考えられるデメリットについて紹介します。
□床暖房のデメリットについて
床暖房が全ての人におすすめできない理由として、2つのデメリットがあるからです。
1つ目のデメリットは、コストパフォーマンスが低い点です。
床暖房でかかるコストとは、導入するためのコスト、維持するためのランニングコストとメンテナンスコストのことを指します。
では、どのくらいコストがかかるのでしょうか。
どのくらいのコストがかかるかは、ガスタイプ、温水タイプ、カーボンタイプ、電気タイプなど、床暖房の種類によっても異なります。
導入するためのコストとは、材料費や設備費用などの初期費用が挙げられるでしょう。
ランニングコストとはガス代や電気代などの光熱費で、一般的にはかなり高い費用がかかります。
メンテナンスコストはその名の通り、故障などのトラブルや経年劣化で交換が必要となった時にかかる費用です。
床暖房は、暖房の効率を考えると家全体に付けた方が良いのですが、取り付ける範囲が広くなればなるほどコストアップしてしまうことをご存知でしょうか。
大体の目安として、30坪の建物で家全体を床暖房にすると初期費用が150万円、ランニングコストで月に8,000円かかります。
最も暖房効率が良いのが家全体に床暖房を設置する場合ですが、費用対効果の面から考えると、エアコンの方が比較的優れているといえるでしょう。
2つ目は、暖まるのに時間がかかってしまう点です。
暖房効率が良い家全体に床暖房を付ける場合だと、どうしても暖まるのに時間がかかってしまいますよね。
エアコンであればすぐに暖まるものの、床暖房であれば範囲が広くなかなか温度が上がらないのである程度の時間待たなければならないでしょう。
□床暖房に向いている人とは
ここまで床暖房のデメリットを中心に紹介してきましたが、一方で床暖房を導入した方が良いという方も当然います。
エアコンを使わずに自然な暖かさで部屋を暖めたいという方には、床暖房が良い選択になるでしょう。
また、部屋の乾燥を防ぎたいという人にも同様におすすめできます。
ただし、床暖房を導入するよりもまず、家自体の高気密性や高断熱性を上げる方を先決しましょう。
家にしっかりと暖かい空気を留めておけるように工夫することで、新しくコストをかけなくても室温を快適に保てますよ。
□まとめ
今回は、床暖房のデメリットや床暖房に向いている人について紹介しました。
床暖房は、乾燥を気にする方やエアコンの温風ではなく自然な暖かさを求める方におすすめですが、費用対効果の面でデメリットがあります。
まずは家自体の断熱性を上げることを優先して、それでも必要な場合に検討すると良いでしょう。