現在、住宅に漆喰(しっくい)を取り入れることに注目が集まっています。
漆喰は歴史的な建造物にも使用されていますが、なぜ再び注目されているのでしょうか。
今回は、住宅に漆喰を取り入れる効果についてご紹介します。
□そもそも漆喰とは
漆喰とは、水酸化カルシウムや炭酸カルシウムを主成分とする建築素材です。
漆喰の歴史は約5000年前さかのぼり、エジプトのピラミッドに使われたのが起源です。
日本には約1300年前に漆喰の加工技術が伝わったとされていることはご存知でしたか。
姫路城をはじめとした城の白い壁は、漆喰が使用されています。
また、古い日本家屋では瓦や石材の隙間が白くなっていますよね。
これは、漆喰が目地や接着に使われているためです。
このように、漆喰は古くから日本にはなくてはならないものでした。
□漆喰を取り入れることによる効果とは
漆喰は古くから使用されてきただけあって、日本の気候や環境にあった特徴がたくさんあります。
*調湿機能があること
漆喰を取り入れる大きなメリットの1つとして、調湿機能が挙げられます。
漆喰には細かい穴がたくさん開いており、この穴で湿気をコントロールします。
湿度が高い時には湿気を吸収し、乾燥している時には湿気を放出します。
この機能により、漆喰を用いた住宅は結露が生じにくくなるでしょう。
湿度が高くなりやすい梅雨の時期でも、カビやダニの発生を防ぎ快適な室内環境を保ってくれます。
*抗菌作用があること
漆喰の原料は、殺菌作用があるアルカリ性の石灰が用いられます。
石灰は、害虫を防ぐため畑に撒かれるほど効果が高く、カビやウイルスの発生を防げます。
「殺菌作用は人間に影響はないのか。」という疑問をもたれる方もいらっしゃるのではないでしょうか
乾燥させ固まった漆喰は触っても全く問題ありませんのでご安心ください。
また、漆喰は空気中の二酸化炭素と反応して自然に固まるため、有害物質を含みません。
そのため、シックハウス症候群やアレルギーが発症する心配がなく、健康的な住宅を作るためにもってこいの素材です。
*耐火性に優れていること
漆喰は、燃えにくいという特徴があります。
建築基準法で不燃材料として認められているほどです。
また、漆喰は自然素材のため、万が一火災が発生しても有害ガスが発生しません。
□まとめ
漆喰には抗菌効果があることをご紹介しました。
当社はお客様により豊かで健康的な暮らしをご提供しております。
何かわからないことがあれば、気軽にご相談ください。